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2005年10月、ふぇみん編集部の赤石千衣子編集長から電話がかかってきました。「婦人民主クラブの会員の女性で、パンツを縫ってもらいたがっている女性がいるが、受けてもらえるか」。聞けば、80歳の一人暮らしの女性で、親戚も他にいなくて民主クラブに入っているということ。フェミは頭だけの思想ではなく、生活共同体です。こういうときは、一もにもなく自分の力を役立てるのです。持ち込まれた布は、なんとシルク100％の有松絞り。今までも、絞りの布をたくさんオーダーで仕立ててもらっていたそうです。おしゃれな方なのです。びびりました。
身長が147、ヒップ98、ウエストが104．採寸したらがぜん燃えてきました。ヒップからウエストに向かってお腹の出ている位置、御尻の出ている位置に向かってダーツ上に切り開きました。そして、一般に「おばあさんのパンツ」というのは裾つぼまりになっていることが多いので、少しおしゃれなのを着てもらいたいと思い、引っ掛けて転んだりしない程度にデフォルトのブーツカットフォルムを残しています。本ではゴムは後ろだけですが、ゴムを全体に通して共布も作りました。お尻、きれいでしょ？ |
